【13世紀の中頃、制作されたフランスの聖書の挿絵】
今回ご紹介するのは、霊的なことや前世に興味のないお医者さんが、自分の未来世を見てから、過去世を見ることにより、自分の現状を変えることができたケースです。
(文章は適当に省略してあります。)
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初めて会ったとき、医師のマックスは遠慮なく嫌な奴でした。
彼は38歳で背が高く、赤ら顔で目はランランとしていました。
そして怒ってばかりいました。
それは自分の病院の看護師など周りの人たちに対しての怒りでした。
マックスは自分の患者をとても大事にしていました。
彼は、患者が死ぬたびに自分を殺したくなるのです。
内側から引き裂かれるような思いがありました。
彼はこの強迫観念のために、胸に痛みを感じるようになりました。
検査しても、悪いところはどこにもありませんでしたが痛みが続きました。
そして感情も不安定で、家族や患者を心から信頼することができませんでした。
ワイス博士は、マックスの体と心の症状は命を脅かすほどに危険だと感じたので、子供時代や現在の状況を調べてみましたが、そこには原因はなさそうでした。
次に過去生療法を提案してみましたが、マックスは自分が人殺しだったことがわかるのではないかと怖くて拒否しました。
「では未来に行ってみませんか?」
彼は顔ぱっと輝かせました
「いいですね〜今よりはましなはずですから」
マックスはすぐにリラックスして深いレベルに入っていきました。
彼は多くの医者やヒーラーを教える教師になっている近未来の自分の姿を見ました。
彼はある種の空中の円形劇場の中で学生に囲まれていました。
「この仕事は満足感を与えてくれます」
彼は言いました
「ほとんどの人は私より優れた医者ですが、私は体を超えた感情まで行くことができます。
私は彼らに霊的ヒーリングのメカニズムを理解するために、どのように意識は体から離れて行くのかを教えています。
意識は段階的に進みます。
まず、意識は物理的な体の上に浮かび上がります。
そして自分の感情生活を反省して、もっと上へ行く準備をします。
次に、また感情体をあとに残してゆき、
その間にどんどん軽くなって行きます。
この段階で。私は意識を『メンタル体』と呼びます。
最後に、意識はこの次元を離れて、自由に自分のバイブレーションを天空に合わせられるようになります。
そして、もっと高い状態だといけるようになります」
「この4つの段階がどのように総合的に働き、影響しあっているかが分かれば、物質界での心と体のヒーリングに関する鍵を発見し、分析し、応用することができます。
これが私が研究している分野です。
そしてこれは医学を永久に変えるでしょう。
私は自分の講義を『全エネルギー体の多次元的ヒーリング』と呼んでいます」
彼の描写は非常に明瞭でした。
私はワクワクしました。
メソジストの信者である彼が、ニューエージや霊的な書物を読んだことがないのはわかっていました。
「霊的ヒーリング」「メンタル体」と言った言葉を1度も使ったことがありませんでした。
「一体全体これは何の話ですか?」
現在に戻ってくると彼は尋ねました
彼が体験したことは幻想ではなく、来世で彼がやりたいと望んでいることの表れなのでしょう。
彼は人間の意識について語り、それが上へと向かって上昇していく様子を見ることができる場所へと、行っていたのでした。
「今度は昔に戻ってみたいと思います」
次に彼が来たときに私は提案しました。
「過去世にですか?
未来は素晴らしかったですね。
過去はどれくらいひどいでしょうか?」
今回もまた、彼はすぐにトランス状態になりました。
彼の不快な男尊女卑の態度からすると、驚いたことに彼は女性でした。
「私は若くて美しい女性で善良な男性と結婚しています。
これは12世紀それとも13世紀?
私は東ヨーロッパの小さな村に住んでいます。
私は人生で様々な病気をしてきました。
私がヒーラーになったのはそのためでしょう。
でも私が1番幸せなのは動物や植物と一緒にいる時です。
妊娠中に猩紅熱にかかって、子供を失いました。
もう子供は産めません。
そのために夫も私もとても悲しんでいます。
省略
近くの村に住む1人の男、彼は私が嫌いです。
しかし今、彼は私を必要としています。
彼の妻が死産したのです。
私の娘のように、その子が死んでしまい、彼女はうわごとを言い、燃えるように熱くなっています。
彼の妻は重体でした
呼吸困難に陥り高熱を出しています。
私は植物とハーブを使って彼女の手当てをします。
でも効果はありませんでした。
彼女は死にました。
どんな処置をしても彼女を救うことができなかったのです。
私の人生最大の失敗です」
マックスはますます興奮しました。
「この女性の夫が怒っています。
彼は子供が死んだ後すぐに妻までなくし、動揺し錯乱しています。
『お前が妻を殺した!悪魔!魔女!』
そして、ナイフを私の胸に突き刺します。
信じられません。
胸に鋭い痛みを感じます。
ナイフが心臓まで達っしているようです」
マックスは痛みで身体を二つ折りにしましたが、すぐにほっと力が抜けました。
「私は今浮いています。
下を見るとその男の小屋で床に倒れている私の体が見えます。
静かです。
空には金色の光があって、私のほうにきます。
癒しの光です」
現実に戻ると、彼はもう面白がってはいませんでした。
そして何世紀も前のその人生を思い返しながら真剣に考え込んでいました。
これが自分の人生だったと彼にわかりました。
彼はそのヒーラーだったのです。
私たちは、その時の感情や体の痛み、不安、死んでゆく母親に対して感じた同情、若いヒーラーへの共感等について話し合いました。
この体験は、未来世の意識研究者の時よりも、ずっと深い感情を伴っていました。
そして、その研究者がこの過去世を開く鍵を彼に与えたのでした。
今、彼はこの過去世を、特に母親とヒーラーに対して感じた共感と一体感を現在の自分自身の導き手として使えるでしょう。
それからは彼の胸の痛みは消えました
その根本原因がわかったからです。
そして過去生で患者を治せなかったために殺され、今でも患者を救えなかったときに自分を殺したいと思うとしても、それは彼のの落ち度でないということが理解できました。
この後、彼の診断や治療の腕はぐっと良くなったと彼は言っています。
そして、他の医療スタッフが見ていない時は患者の体でヒーリングを必要としている場所に手を置いていると、何世紀も前から知っているエネルギーの高まりを感じると、彼は言いました。
過去生と未来世の自分自身に深く共感する能力が、彼の恐怖による支配から解放しました。
自分を大切にする気持ちが増し、自分をより好ましく見ることができるようになりました。
共感は思いやりの妹であり、無条件の愛の子供なのです。
つづく
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