『 「YOUは」宇宙人に遭っています』2 です。
異星人と地球人の間に恋愛感情が起きて、子どもが生まれることがあるのです。
何ともロマンチックですね。 (*ё_ё*)
以下はその要約です。
【牡牛座】
私(アーディ・クラーク)がスターピープルとの遭遇体験のある人たちを調査していると、伯父が言いました。
「それならガーディに会っておくべきだよ」
伯父は空軍から退役したばかりで、私同様、星からの訪問者が当たり前の環境で育っていました。
「ガーディは誘拐されたわけではないよ。
本人によれば、彼女の8分の1は黒人、8分の3はチェロキー、残り半分は異星人だそうだよ」
翌日、私は伯父とともにガーディに会いに行きました。
彼女はすらりとした細身の女性で、肌はミルクコーヒーのような色、波打つ豊かな黒髪、ほお骨はインディアンの血筋を受け継いでいることをほのめかしていました。
そして、灰色の瞳はこの世界の者ではないような印象を与えていました。
彼女は自宅にしているハウスボートの中に招き入れ、チョコレートケーキを振る舞ってくれました。
「自分がみんなと違う子どもだと気づきながら生きて行くのは楽なことではなかったわ」
「私の父は、プレアデス星団の近くの星からやってきたの。
両親は二人とももうこの世にいないの。
父はミシガン州で亡くなったけど、母はこの近くの教会の墓地に埋葬されているわ」
「私の両親の関係はとっても不思議な感じだったわ。
私は自分が本当に二人の子どもかしらってよく思っていたけれど、母は死の床で、ジョーと呼んでいた私の父のことを別世界からやってきた異星人に間違いないって言ったのよ」
「彼女は敬虔なクリスチャンだったから、ウソをついたら地獄に落ちると恐れていたの」
彼女は一枚の写真を持ってきました。
「これは二人の結婚式の写真よ。
デトロイトで式を挙げたの。
父の乗った宇宙船はミシガン湖に墜落してしまって、そこで母と出会ったの。
当時、自動車工場で働いていた母は、仕事帰りの道すがら父に出くわしたの。
彼は怪我をしていたので、母は気の毒に思って自宅に連れて帰って介抱してあげたの。
そして、その3週間後に結婚したの」
その写真はヨレヨレになっていて、父親だという男性の顔は折り目がついていてよくわかりませんでしたが、白人のようでした。
「母は、彼を自分の自動車工場に紹介したの。
当時は身分証明書を簡単に作れたのよ。
母は職場の人たちに、自分の夫は耳が不自由で口もきけないから会話が出来ないと言っていたの。
会社はただ黙々と部品を流れ作業で組み立てる要員を必要としていただけだったから。
私が4才になったころ、両親は郊外に小さな家を借りて、自家用車を買ったの。
父は夏の夜は外で腰掛けながら、星空を眺めていたわ。
私は子ども心に父は自分の仲間が迎えに来てくれるのを願っているのだろうと思ったわ。
でも、迎えが来ることは決してなかった。
父はそのためにひどく気落ちして死んでしまったのだろうと思ってるの」
アーディ:あなたはお父さんと仲が良かったの?
「そうでもなかったわ。
父が自分なりのやり方で私を大切にしてくれているのは分かっていたわ。
とても用心深い人で、いつも私から目を離さなかったわ。
転べば抱き起こしてくれたけど、話しかけては来なかったわ。
自宅には小さな物置小屋があって、父はいつもそこで電気器具をいじっていたわ。
大半は通信機器だけど、なんでも器用に直せたの。
近所の人たちが故障した電気製品の修理を頼みに来て、直してあげていたわ。
私はそのそばで遊んでいたものよ。
もらった修理代金を大きなツボに隠していたわ。
そして、そのお金は私のために貯めているので、秘密にしておくように身振りで伝えてきたの。
父が亡くなったとき、ツボの中には1万ドル近くたまっていたわ。
それは当時としては大変な額で、立派な家を買うことすらできたのよ」
アーディ:お父さんは異星人だったと信じているの?
「私には分かっているの。
父は地球人とは違っていたから。
彼は1週間のうちにたった2,3時間しか眠らなかったの。
父は地球の言葉を覚えなかったけれど、母とは言葉を介さずにコミュニケーションできていたのよ。
私は、父が食べたり飲んだりするのを一度も見たことがなかったけれど、母によれば、父の胃は私たちとは違っていて、おもにリンゴのピューレ、細かく刻んだ桃、そして離乳食、あとはすりつぶしたバナナを食べていたようよ」
アーディ:お父さんとお母さんの仲はどうだったの?
「 二人はとっても特別なかたちで、お互いを深く思いやっていたわ。
母は父の面倒を見ながら、世の中から彼を守ってあげていたの。
彼はとてもやさしい魂の持ち主だったの。
彼は田園地帯にピクニックに行くのが大好きだったわ。
私たちが屋外で食事が出来るように、雑誌の写真を見てそのとおりのデザインのテーブルを作ったわ。
彼は見ただけで、何でも作ることが出来て、どんなものでも修理できたの」
アーディ:彼は自分の星の人たちとのコンタクトを試みたことがあるのかしら?
「母の話では、結婚した頃、ロズウェルで墜落事件があったという報道を見て、父は自分の仲間が救助に来たに違いないと思って、いても立ってもいられなくなってしまったの。母が墜落したのは気象観測用の気球だと説明したのだけど、父は絶対そうじゃないと確信して、ニューメキシコまで行きたがったの。
でも、母が、そうだとしても軍が全て回収してしまったから、今から行っても仕方がないと説得すると、渋々あきらめたわ。
その出来事があってから、それまでより自分の運命を受け入れるようになったそうよ」
アーディ:彼の乗ってきた宇宙船はどうなったのかしら?
「それは湖に沈んでしまったの。
彼は何時間も経ってから、漁師に引き上げられたそうよ。
きっと冷たい水の中で死にかけていたんだわ。
そして、あてもなくさまよいながら、デトロイトに向かう道に出て、母と出会ったの。
彼はとても衰弱していたので、母は自分のアパートに連れて行って暖かくしてあげたの。
父は最後まで寒さをいやがっていたわ。
彼の故郷はいつも温暖な気候だったそうよ。
父は花が大好きで、花々が咲く春の季節になると、いっそう幸せそうに見えたわ。
それは、彼の母星には花がたくさんあったからだと母は言っていたわ」
アーディ:彼はミシガンの寒い冬をどうやって乗り切っていたの?
「寒さには本当に悩まされていたわ。
冬の晩にはガスストーブのそばで縮こまって、暖かい毛布にくるまっていたわ。
でも、父は『もし地球にずっと残ることになっても、二人の家族がいるから幸せだ』と話していたそうよ」
帰り道で、私は伯父に彼女の年令を聞いてみました。
「彼女はいつまでも年を取らないんだよ」
伯父は70代で8年前に亡くなりましたが、葬儀にあらわれた彼女は全く年を取っていませんでした。
その後、彼女は誰にも告げずに突然姿を消してしまいました。
私は、伯父はずっと彼女に想いを寄せていて、スターピープルたちが二人を巡り合わせたのだろうと思うようになりました。
終わり
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