共依存の人の特徴
- 2010.03.29 Monday
- 23:44
【ウォーターハウス ミランダと嵐】
日本では昔から、女性は自分を殺して夫や家族に尽くすことが美徳とされてきました。
女三界に家なしと言われてきました。
女(おんな)三界(さんがい)に家なし
〔補説〕 「三界」は仏語で、欲界・色界・無色界、つまり全世界のこと
女は三従といって、幼い時は親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないとされるから、一生の間、広い世界のどこにも安住の場所がない。女に定まる家なし。
偉人の母や妻の話が子ども向きの本や教科書にも取り上げられました。
しかし、現代ではこのような女性たちは共依存と言われてしまいます。
時代が変わると、女の鏡も評価が変わるようです。
アルコール依存症者や薬物依存症者のいる家族、家族として必要とする条件が整えられない家族のことを、機能不全家族と呼びます。
近親相姦やドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)、うつ状態の家族がいる、離婚により心が傷ついている、仕事中毒で家族を顧みない、家庭内別居であるなども機能不全家族です。
家族間で心が満たされない、求めても満たそうとしない、互いに感情をはぐくめない家族です。
彼らは自己否定感や怒り、深い悲しみを抱いています。
カウンセラーはこの人たちのコミュニケーション方法を共依存行動と名付けたのです。
その後、多くの事例を研究した結果、依存症者がいなくても共依存行動をとる人がいることがわかりました。
深刻な問題がなくても、親が仕事に夢中だったり、子どもを無視すれば、子どもに共依存行動が生まれることがわかっています。
いつも殴っていなくても、しょっちゅう大声をあげていれば、子どもは共依存行動をします。
親が愛情を注いでいても、家族内でストレス状態が長く続くと共依存行動が生まれやすくなります。
こうしてみると、現代家族の多くは機能不全家族で、かなりの人は共依存だということになります。
問題となるのは、それが生きるのにどのくらい障害となっているかです。
以下に共依存の人の特徴をあげます。
「共依存かもしれない」より
○自己否定感「自分は不十分な人間だ」
どんなに褒められても、自分がすぐれていると感じられません。自分はまだまだ不十分で、人間としても不十分だ。だから、本当の自分をかくそうとします。
○感情の否認「私はなにも感じていない」
自分の怒りや痛みから逃れるのに精一杯で、自分が感じていることを知ることができません。どんなときでも、笑みを浮かべ、無関心を装っています。
しかし、心の中にしまいこまれた痛みは消えることなく溜まっていきます。
そして、「こんなこと何でもないよ。なにもかもうまくいっている」と答えるのです。
○コミュニケーション不足「そのことはしゃべりたくない」
自分が感じていることや、望むこと、必要としていることに気が付きません。
また、気づいていても、自分の本当の気持ちを知ったら嫌われるかもしれないとおそれ、反対のことを言ってしまいます。
たいていは、自分の気持ちを表に出さず、察して欲しいと思っています。
○人と親密になりたくない
「もっと近くに来て、でもあっちに行って!」
傷つけられたり、見捨てられることを怖れているので、人と親しい関係を持つことがむずかしいのです。「いつも陽気で楽しい人間」の仮面の下に本当の自分を隠しています。子ども時代に信頼することは傷つけられることだと学んでしまったのです。
○人のために生きようとする
「誰かが私を愛してくれなければ私はいないも同じ」
自分の価値を他人からの感謝や評価で決めています。
愛情と同情の区別がつかず、可愛そうだと思う人や助けてあげられる人と関係を作りたがります。
○無力感「がんばって何になるの?」
人のために生き、人からの評価ばかり求めていると、無力感を抱くようになります。
自分の生きる力や決定権を他人に渡してしまうと、自分が被害者のように感じるようになります。自分のやりたいことをするより、操り人形のように何をしたら良いか決めてもらいたくなります。
○モノや行動にのめりこむ
「まちがった方法で空虚感をうめようとする」
買い物や勉強、ギャンブルなど、外側にあるものにのめり込み、一時的に気分をよくしますが、効果はすぐに消えてしまいます。
○極端から極端へ走る
「いいときはすごくいいけど、ダメなときは全然ダメ」
人から認めてもらいたくてしゃかりきに頑張ったり、燃え尽きて何もできなくなったりします。気持ちや態度、信念を突然変えるので、他人も驚きますが、自分も困惑しています。外側にばかり焦点をあてているので、自分自身のことを知らないのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうやって要約していると、うわあ、全部自分に当てはまるわ!と驚きました。(◎o◎)
今まで、自分に起きた問題はこれらの考え方にすべて起因していると思います。
何年もスピをやってきて、随分自分のことがわかってきたと思っていましたが、まだまだわかっていなかったのです。(>_<)
やっと、共依存について知り、今までの生きにくさの根本原因がわかりました。
つまるところ、共依存とは「関係性の病」なのです。人やモノや行動といった、自分の外側にあるものに、自己愛のかわりに強迫的にのめり込む関係を持つのです。
自分が何者であるかという確信にもとづいて行動するのではなく、人が自分をどう思うかにもとづいて生き、自分自身の要求に応えるのではなく、いつでも人の要求を満たそうとして行動します。
自分自身を愛するのではなく、人からの愛を求め、自分自身をコントロールするかわりに、他人の人生を操ったり、コントロールしようとします。
共依存という関係性の病を治すためには、生きる焦点を自分にあて、自分が何者であるかを見つける必要があります。
自分自身を愛し、自分の要求を満たし、自分の人生で起きたことに自分で責任をとるような生き方を学び直さなければならないのです。同書より
これから、生き方を学び治さなければならないとは大変だ〜!
一体どこから手をつけていったらいいのでしょう。(☆_☆)
しかし、私たちはもう小さな子どもではありません。
本も読めるし、字も書けます。
セミナーにも出かけられます。
何冊かの本を参考に、どうやったら失われた子ども時代の感情を取り戻せるか考えてみたいと思います。(^^)
つづく
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