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虹の女神イリスとある愛の物語

イリス
【HEAD, Guy ステュクス河の水を汲んで帰る虹の女神イリス 18世紀】

毎日殺伐としたニュースが多くて、ロマンチックな雰囲気から遠ざかってしまいました。たまには大好きなギリシア神話の絵画を紹介します。


眠りの王国
(ケユクスとハルキュオネの愛の物語)

 虹の女神イリスはゼウスの妻ヘラの忠実な部下。飛ぶのが速く、伝令や大切な冥府のスチュクス河の水を汲んできたりしていました。

 ケユクスはテッサリアの王で、平和を守って、この国を治めていました。妻ハルキュオネは風の神アイオロスの娘でした。

あるときからケユクスの王国では、恐ろしい異変が続きました。ケユクス王は、アポロンの神託を伺いに行こうとしました。それには、危険な船旅をしなくてはなりませんでした。

妻ハルキュオネは不吉な予感がして、その出発を止めましたが、ケユクスは出発してしまいました。

案の定、船は難破して、ケユクスは死んでしまいました。しかし、夫の死を知らない妻ハルキュオネは、毎日、夫の無事を祈りつづけ、祈られる女神ヘラはたまらなくなって、虹の神イリスに言いました。

「ヒュプノスの眠りの王国へ行って、ハルキュオネに夫ケユクスの幻影を送って、夫の死を知らせるよう伝えなさい」

イリスとモルフェウス
【HOUASSE イリスとモルフェウス 17世紀】

虹の女神イリスは、眠りの王国がある洞窟へ行きました。そこは沈黙の世界で、岩の底から流れるレテ川(忘れ川)の響きは、あらゆる物を眠りにさそいます。

眠りの神ヒュプノスは、人の心を静め、悩みを慰める神です。レテ川の忘却の水を飲むと、生きていたときのことをすべて忘れてしまいます。恨みも反抗もなく、穏やかに死を受け入れることができるのです。

イリスは、ヒュプノスにヘラからの伝言を伝えました。

ヒュプノスの息子に、夢の神モルフェウスがいました。ヒュプノスは、モルフェウスに、その伝言を実行するよう言いつけました。

モルフェウスは、死んだケユクスに姿を変えてハルキュオネの夢に現れて言いました。

「愛しい妻よ、私はおまえの危惧した通り嵐に遭って死んでしまった。どうか私の死を嘆き、葬儀を執り行っておくれ。このままではつつがなく死の国に赴くことも出来ない」

ハルキュオネは眠りから覚めて、嘆き悲しみながら海へ行ってみると、流れ着いた夫の亡骸がありました。悲しみのあまりハルキュオネは防波堤から身を投げてしまいました。

二人に同情した神々の憐れみによって、死んだケユクスとともにも2人はカワセミに姿を変えられて新たな生を受け、愛に満ちた暮らしをもう一度やり直すことを許されたのでした。

鳥になったハルキュオネが海の浮巣で雛を孵すと、水夫たちは無事な航海ができると伝えられています。

眠りの神ヒュプノスはヒプノの語源
夢の神モルフェウスはモルヒネの語源

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2011.09.10 Saturday 10:05 | - | - | 
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