「アミ3度目の約束」から”地底世界”
- 2018.10.14 Sunday
- 13:26
「アミ3度目の約束」から”死”について の続きです。
長いので興味ない方はスルーしてくださいね。
・地底世界の高度な文明
引用はじめ
「アミ、これからどこへ行くの?」
「この銀河系にある何百万もの文明の中から、もう一つ、面白いもの見せてあげるよ。
あまり時間がかけられないけどね」
窓の向こうに、完全に乾ききった惑星が見えてきた。
僕たちは地球の衛星の月によく似ていたけれど、もっと赤みがかっていたから、どちらかと言うと火星に近いのかもしれない。
僕たちを乗せた円盤は、凄まじいスピードでその惑星の表面に近づいていった。
「ああ、あそこだ。
エクシスの世界だよ。
ここに君たちが見てきたどこよりも、進んだ文明があるんだ」
アミはさらに円盤の速度を上げて、その惑星のあちこちを巡り始めた。ひとまわりするのに1分とかからなかったから、すぐにわかった。
この惑星には海がないんだ…
「ここは生命のいない、乾いた惑星なんだね…」
アミは上機嫌だった。
「うん、正面には石ころしかない。でも内部には…」
「この世界の文明は地下の中にあるなんて言わないんだろうね…」
「まさしくそうなんだ、ペドゥリート。
この惑星の人たちみたいな、高い進化水準に達した人類はみんな、文明基盤を地下に移しているんだ」
・安全な地底世界
ビンカはすっかり興味を惹かれたようだ。
「という事は、アミ。高いところまで進化した人類はもう、惑星の表面には住まなくなるの?」
「もちろんさ。だって惑星内部のほうがずっと安全だもの」
「どうして?」
「サリャ・サリムとおんなじ理由だよ。
(キア星の地底都市)
まず、惑星内部には、太陽の紫外線や放射線みたいな有害物質が届かないし、隕石がぶつかったって、何の影響もない。
天候について言えば、そこに住む人たちが自由に調節するから、雷ともヒョウとも大竜巻とも無縁だ。
それからこの惑星の表面には一滴の水もないけど、内部では人工的に水と酸素と光を供給して、この惑星にふさわしい生態系を作り上げている。
害虫やその生態系を乱すような種は、あらかじめ取り除くこともできるんだよ。
そしてこれが肝心なんだけど、近くの星に住む未開文明人に、おかしな関心をもたれることもない!
カラカラに乾ききった死の星に見せかけておいて、その実、内部には大文明が栄えてるってわけだ…
宇宙で1番高いレベルまで進化した人類が、こうして惑星内部に住むようになるってこと、理解できたかな」
「うわー!そうだったんだ!
そんなこと、1度も考えたことなかったよ…そうか、わかったよ。
僕たちの太陽系では、地球以外の惑星に生命の気配がないわけが、それで納得いったよ」
「その通り、宇宙には、君たちが想像するよりもはるかにたくさんの生命がいるんだよ。
でもねえ、君たちの文明は、とても精神的だから、今はまだあんまり上の段階のことを知らないほうがいい」
「うん、わかったよ」
・その星の住人の魂のあり方
「それに惑星内部に住むと言う事が、その人たちの魂のあり方をも反映してるんだよ」
「それ、どういうこと?」
「君たちの世界の人々は惑星の表面に住んでいるんだろう?」
「もちろん」
「君たちの文明では、全てが、表面の問題なんだ…
つまり君たちが注意を払うのは外部だけ、内部のことがさっぱりだ。
だからこそ、君たちは惑星の表面に住んでいるんだよ。
それは君たちの魂のあり方を反映してるんだ」
「もう少しわかりやすく説明してくれる?」
「外部にあるものに向ける君たちの興味は、まさにつきせぬ泉のごとし。
もっと外へもっと外へ…
許されるなら、地球から数兆キロも遠く離れた別の太陽系にさえ、ロケットを飛ばそうとする。
そのための努力は惜しまない。
ところが、自分の惑星の内部のこととなると、足のすぐ下の事なのに、これがまるでわかっていない。
そもそも興味さえ持っていないんだ」
「ああ確かにそうだよね。
NASAだって、地球の外に出ていくばっかりで、僕たちの地球の内部を探ろうとはしないし…
そっちの方が身近なのになぁ」
「君たちが、どんなものであれ、その外部にしか目を向けていないからだよ。
他人についても、自分についてさえこの調子なんだ。
気にするのは表面的なことばっかり。
内部の事はまるっきり無視しているんだ」
「うーん、じっくり考えてみたほうがよさそうだね。
でも僕、何だかわかりかけてきたような気がする」
「そうやって、外部ばかりに関心を向けているから、いつまでたっても本当の自分を知らないままなんだ。
だって自分の心の中をまともに見ようとしないんだものね。
君たちが惑星の表面に住んでいるというのは、つまりそういうことだよ。
内部(精神的なもの、内的なもの、デリケートな事柄)よりも、外部(はっきりと目に見えるもの、形ある物)が大事にされる世界に住んでいると言うことなんだ。
だから本当はいつだって、一人ひとりの中に原因があるはずなのに、すぐに問題を他人のせいにしようとする」
引用終わり
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リマです。
以前読んだ時は、さっぱり理解できませんでした。
ヽ(  ̄д ̄;)ノ
マスターゲート氏の元で自覚を学ぶようになり、アミの話がわかるようになりました。
高度な宇宙人とは、自分の内面をしっかり見つめることができ、自分を信頼しているのです。
また、地球人が超能力と思っているような意識の働きも自在にできるそうです。
(テレパシーや幽体離脱、UFOを意識で操作するなど)
アミやビンカたちは、まだ惑星の表面に住んでいますが、地底世界に住む準備をしているのだそうです。
私たちも、異常気象や災害に見舞われることのない安全な地底世界に住む日が来るのでしょうか?
それには、自分の心をしっかり見つめることが大切なんですね。
o(^o^)o
アミ3度めの約束―愛はすべてをこえて 単行本 – 2000/12/1
エンリケ バリオス
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