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マグダラのマリア4 芸術と文化

クラナッハ マグダラのマリア
【クラナッハ マグダラのマリア】香油の壺、長い金髪、豪華なドレスが彼女のアットリビュート(象徴)です。

第4章マグダラのマリアと芸術(10:34)

時代と共に、彼女は信仰の対象から鑑賞の対象へ変化していきました。

○芸術作品の格好の対象となるマグダラのマリア
・「美とエロス」の象徴
・波乱に富んだ生涯と劇的な運命も芸術家たちの関心のまとに

○さまざまな芸術の材料になりました。
・ルネサンス美術(15,16世紀)
・バロック(17世紀)美術・演劇・オペラ
・近代(18,19世紀)小説
・20世紀以降 映画

今でも、彼女は西洋の人々の想像力のなかにみゃくみゃくと生き続けているのです。

カラヴァッジョ 聖マルタとマグダラのマリア
【カラヴァッジョ 聖マルタとマグダラのマリア 1595】

彼女の物語は次第に19世紀末に流行したファムファタル(仏:Femme fatale 妖婦)のイメージに重なっていきました。ファムファタルとは男を虜にして破滅させる魔性の女のことです。サロメ、カルメン、マタ・ハリなどが代表的な例です。

最後に岡田教授からのメッセージです。

歴史を学ぶということは一体どういうことなのか?
現在という時間は過去に生きてきた人たちの膨大な遺産の上になりたっています。彼らは一体何を考えてきて、何を感じ、何を想像し作り出してきたのか。それを知ることは現在の私たち自身を知ることでもあります。

歴史は過去と私たちとの絶えざる対話の産物です。過去は記憶と同じく決して消え去ることなく生き続けています。古いとされるものの中には意外な新しさが潜んでいます。
未知のものや異文化の世界へ、私たちを開いてくれるもの、それが歴史です。

ドメニキーノ マグダラのマリアの昇天
【ドメニキーノ マグダラのマリアの昇天 1620】勇ましい姿のマグダレーヌですね。

リマ:私たちが過去生で作り出してきたものが歴史として残っているのです。歴史を知ることは、自分たちが何をしてきたかを知ることになるのですね。歴史ドラマに心引かれるのは、過去にそこにいたのかもしれません。歴史は知れば知るほど面白いです。

講座「マグダラのマリアとは何者か」




マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)
マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)
岡田 温司

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2011.01.28 Friday 13:58 | comments(0) | - | 

マグダラのマリア3 西洋社会における女性の位置

天使によって天に昇るマグダレーナ
 【天使によって天に昇るマグダレーナ 1520年代】
マグダレーナはマグダラのマリアのこと

第3章では、西洋社会、主に教会が新解釈のマグダラのマリアをどのように利用したかについて述べられています。

第3章-1マグダラのマリアと西洋社会
(10:36)
第3章-2マグダラのマリアと西洋社会
(6:57)

この部分を見た私まとめと感想です。

西洋社会はなぜこれほどまでにマグダラのマリアのイメージにこだわってきたのでしょうか?
それは彼女に宗教的役割を担わせたからなのです。

13世紀初頭から、信者は年に1回は教会に行って懺悔(告解)することが義務づけられました。そうすることで、教会の権威を強くしたのです。

人間は罪の子であることを強調して、教会だけが救ってくれると洗脳しました。特に女性はエバの子孫であるから、男性より罪深い存在でした。

中世の教会の教えでは、性行為は恥ずべきことでした。
禁欲や節制こそが神の国に近づく生き方で、女性は悪魔のように男性聖職者を誘惑して地獄に落とす存在だったのです。

中世の魔女狩りもそのような思想が根本にあったのだと思います。


十字架を抱きしめるマグダラのマリア
【磔刑のキリストの十字架を抱きしめるマグダラのマリア】

当時の女性の生き方には限られた選択肢しかありませんでした。

結婚(持参金制度が重荷、親が貧しいと難しかった)
修道女(信仰に身を捧げる。修道院によっては入るのに多額のお金が必要だった)
娼婦(最悪の場合これしか生きる道がなかった。しかも可能性が高かった)


悔悟娼婦娼婦を止めて悔い改めた女性)や老いた娼婦を収容する施設(女子修道院)においてマグダラのマリアはとても大きな存在でした。

「娼婦でも回心すれば救われる」と説かれ、不幸な女性達の守護聖女として祭壇にマグダラのマリアの絵が飾られ、毎日お祈りをしました。


サヴォルド マグダラのマリア
【サヴォルド マグダラのマリア 1530】高級娼婦がモデルと考えられている。左隅に香油の壺がある。

「コルティジャーナ」と呼ばれた高級娼婦にとっても、マグダラのマリアは守護聖女でした。彼女たちは王侯貴族、高位聖職者の愛人として、高い知識と教養、プライドを持ち、最先端のファッションで身を包んでいました。パトロンたちがマグダラのマリアに扮した彼女たちの肖像画をラファエロの工房で描かせたという記録が残っています。

このように、どんな罪深い女性でも教会で懺悔して献金すれば、マグダラのマリアのように救われると洗脳したのでした。

古代世界は母系社会で、女性が尊重されていました。しかし、次第に男性原理が働き、女性をさげすみ、低く扱い、男性に都合良く利用するようになったのです。

教会関係者は女性や母親に恨みでもあったのでしょうか。
それとも、うお座の男性原理に支配されていたのでしょうか。

20世紀になり、次々に新しい資料が発見され、真実のマグダラのマリアがわかってきたのも、みずがめ座の時代に入ったからなのだと思います。

この章をまとめると、西洋社会でのマグダラのマリア像はこのようなものでした。

信仰・悔悛・回心の模範としてのマグダラのマリア

不幸な女性たちの救済のよすがとなったマグダラのマリア

高級娼婦の守護聖女たるマグダラのマリア

つづきます

リマ:昨日のブログ村ランキング(スピリチュアル・精神世界)で「マグダラのマリア1」人気記事32になっていました。

私だけでなく、多くの人がマグダラのマリアに関心があるのですね。きっと彼女が私たちにメッセージを送っているのだと思います。

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2011.01.22 Saturday 11:15 | comments(0) | - | 

マグダラのマリア2 作られたマグダラのマリア像

ジョット ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな
【ジョット ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)14c】
真ん中の赤いマントの女性がマグダラのマリア

岡田教授
の授業はまだまだ続きます。
聖書の記述と新たに発見された資料に基づいています。
かなり信憑性が高いと思われます。

第2章-1 作られるマグダラのマリア像  (8:43)

教皇大グレゴリウス(在位590−604)による大加工が行われた
「グレゴリウス聖歌」はこの教皇を讃える歌

マグダラのマリアのイメージを脚色した

聖書に登場する他の女性のイメージを組み合わせた
「罪深い女」ルカ
「ベタニアのマリア」ヨハネ
そして、悪霊にとりつかれた罪深い女がキリストによって回心するという設定にした

大加工した主な部分

・髪の毛に特徴(長くて豊かな金髪)
・行動パターン(キリストの足下に駆け寄る)
・家族(姉マルタ、兄ラザロがいる)
・両義性、二面性

比較作品

ドナテッロ作マグダラのマリア(彫刻)
ドナテッロ作 マグダラのマリア(彫刻)1450年代半ば
苦行者としてやせ細っているマリア
こちらが真実に近い

ティチアーノ作 悔悛のマグダラのマリア
ティチアーノ作 悔悛のマグダラのマリア 1530年代
豊満な肉体と長い金髪、油の壺が左下にあるのでマグダラのマリアだとわかる。このように次第に加工されていった


第2章-2 作られるマグダラのマリア像(7:28)

マグダラのマリア像の完成

さらに書き込みが進んで
美貌の持ち主
とても裕福だったとなる。
「回心前と回心後のギャップ」が大きいほど信者の心をとらえる
劇的Before、After 

プロヴァンス地方
【プロヴァンス地方】

マグダラのマリアの余生と死

プロヴァンスの伝承(11世紀頃)
・キリストの死後、南フランスに渡り、そこで余生を送った
・プロヴァンスでキリスト教を布教した
サント・ボームの洞窟で苦行、神秘体験、空中浮揚
その地で死に埋葬された

サント・ボームの山頂
【サント・ボームの山頂】

サント・ボームは聖地となった
マグダラのマリアの「遺体とされるもの」をめぐる争奪戦
最も由緒正しい聖地はどこか?
当時は聖杯伝説が盛んだった

つづきます。

:::::::::::::::::::::::::::

リマ:本当に歴史は面白いです。マグダラのマリアの加工は興味半分ではなく、ある恐ろしい意図があったのです。それは後半の授業でわかります。

また、マグダラのマリアは南仏地方でが余生を送ったのですね。彼女は私たちが想像しているより、はるかにすごい女性だったようです。


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2011.01.21 Friday 08:36 | comments(0) | - | 

マグダラのマリア1 聖書の中のマグダラのマリア

カルロ・クリヴェッリ マグダラのマリア
【カルロ・クリヴェッリ マグダラのマリア1477】

映画「ダ・ヴィンチ・コード」で注目されたマグダラのマリア、彼女についてはいろいろな研究がされていますが、今回とても興味深いサイトを見つけたので紹介します。

その名も「高校生のための『超』教養講座」です。(動画) (^▽^)

「マグダラのマリアとは何者か」
〜西洋絵画に見る、その成立と役割

講師の岡田温司先生は京都大学大学院人間・環境学研究科の教授です。専門は西洋美術史です。ややこしいマグダラのマリアのことを、かみくだいてわかりやすく教えてくれています。

この動画を見る時間もない人のために、というより自分のまとめのためにも、この講座のポイントをご紹介したいと思います。マグダラのマリアを通して、西洋社会の女性観がわかります。


以下、動画のまとめです。

第1章-1聖書の中のマグダラのマリア(7分43秒)

マグダラのマリアについては聖書の4つの福音書に記述があります。
それによると、マグダラのマリアはキリストと親密な関係にあったようです。

・マグダラのマリアは紀元後1世紀に実在した。
   詳しいことはほとんどわかっていない。

・今日のマグダラのマリアのイメージは脚色、書き換え、加工されてきたもの。

・マグダラのマリアは両義性を持った女性として扱われている。
   聖と俗、聖女と娼婦、敬虔と官能 

・西洋社会でのジェンダーの葛藤がわかる。
  女性をどのように位置づけるか。


第1章-2聖書の中のマグダラのマリア(10分15秒)

マグダラのマリアの登場する聖書の場面は3つだけです。
それは4つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)にあります。
どれもキリスト教にとっては重要な場面です。

.リストの磔(はりつけ)
▲リストの埋葬
キリストの復活

それ以外に、娼婦だったとか、罪深い女だったという記述は一切ありません。しかし、福音書を書いた4人の男の弟子達の女性に対する見方が微妙に違います。

最も女性蔑視なのがルカ、「女こどもの言うことは信じられない」(キリストの復活の場面)、好意的なのはヨハネ、マグダラのマリアが復活したキリストに(私はもうこの世のものではないから)「我に触れるな」と言われたことを伝えています。

また、外典と呼ばれる聖書に採用されなかった書物にもマグダラのマリアの記述があります。それらは主に2世紀に書かれました。

「マリアによる福音書」20世紀発見
「トマスの福音書」20世紀発見
「フィリポの福音書」20世紀発見
「ピスティス・ソフィア」(智恵と信仰の書)

これらの断片的な書に書かれているマグダラのマリア像は次のようです。

・神秘的な能力に恵まれた特別な女性(預言や幻視)
・キリストの良き伴侶であった女性
・男の弟子たちとの対立、特にペテロの嫉妬と敵意

マグダラのマリアは使徒の中の使徒と呼ばれていました。

カトリックの総本山バチカンはペテロを守護聖人としているので、マグダラのマリアと対立するのは当然だと岡田先生は述べています。

20世紀になって外典が次々に発見された・・・抑圧された無意識が浮かび上がってきたのだろう。

つづきます。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


リマ:こういう歴史の謎解きは実に面白いです。
新しいことがわかるたびにワクワクします。

お正月頃からマグダラのマリアのことが気になって、ネットで見つけた動画です。このあと、何冊か本も読みました。

まず、マグダラのマリア基本的知識を頭に入れてから、本に書かれていることも紹介してみたいと思います。

本当のマグダラのマリアは一体どんな女性だったのでしょう。
また、キリストとの関係は?
キリスト教との関係は?
テンプル騎士団やシオン修道会との関係は?
まさに大歴史ミステリーですね。 ヽ(´∀`)ノ

つづく

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2011.01.20 Thursday 13:12 | comments(0) | - | 
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