聖母戴冠
- 2010.09.17 Friday
- 20:43
【フィリッポ・リッピ 聖母戴冠(部分)】
ついに、マリア様のお話もクライマックスです。
外典「黄金伝説」によると、天に戻ったマリアは、天の女王として冠を授けられ、玉座を与えられました。
絵画では聖母マリアに冠を授けるのはキリスト、神、聖霊(白鳩)などです。
天使たちの聖歌隊に取り囲まれている場合もあります。
キリストが手に書物を持っていることもあります。
そこには「来たれ、わが選ばれし御方よ。われ汝をわが玉座につかせん」と書かれています。
【フラアンジェリコ 聖母戴冠(部分)】
もはや、彼女は地上のキリストの母ではなく、「天の女王」、教会の擬人像としての性格を持っていました。ゴシック聖堂の入り口や聖堂の祭壇画に描かれ、礼拝の対象となりました。
中世ヨーロッパでは、聖母信仰が非常に高まりました。
マリア様の衣装に使われている青はウルトラマリン・ブルーと言われ、「海の向こうから来た青」という意味です。材料にはラピスラズリを粉にしたものが使われています。特に聖母戴冠の画には高価な宝石と良質な金がふんだんに使われていて、まさに豪華な天上の色彩を表現してあります。
【エルグレコ 聖母戴冠 1591】
マリア様は14才で身ごもり、15才で出産しました。33年間イエス・キリストと過ごし、受難後24年間もしくは12年生きて、60〜72才で亡くなりました。しかし、戴冠の絵では若々しい永遠の女性として描かれています。
【サンドロ ボッティチェッリ マニフィカトの聖母 1482】
この絵では、イエスではなく天使から冠を授けられています。
とても美しく慈愛に満ちた清らかなマリア様です。
王冠も繊細で美しいです。
手元の本には聖母マリアを称え誉める歌「マリア頌歌 マニフェカト」が記されています。
私の一番のお気に入りです。
【マリア様 拡大】
おまけです。
めでたしの祈り (めでたしとは臨終のこと)
めでたし、聖寵(せいちょう)充ち満てるマリア、
主御身と共にまします。
御身は女のうちにて祝せられ、
御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。
天主の御母(おんはは)聖マリア、
罪人(つみびと)なるわれらのために、
今も臨終の時も祈り給え。
アーメン。
完
まだまだ紹介したいマリア様の絵がありますが、あまりにも多いのでまたの機会にしたいと思います。名画っていいですね〜(=´∇`=)
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