許しが世界を救う!
- 2011.08.04 Thursday
- 14:56
地震とは関係ないのですが、許しについてのニュースを見て思ったことを書いてみます。
先日、イランであったニュースです。
【8月1日 AFP】(写真追加)
イランで、結婚の申し込みを断られた女子大学生の顔に酸を投げつけて失明させたとして有罪判決を受け、両目失明の同害報復刑を執行される直前だった受刑者が31日、被害者からの「許し」を受けて赦免された。国営テレビのウェブサイトが伝えた。
同ウェブサイトによると、マジド・モバヘディ受刑者には「目には目を」の精神による報復刑「qesas」が言い渡されたが、刑執行直前に、酸をかけられた被害者が許すことを表明したという。
モバヘディ受刑者は、大学の同級生だった女性に求婚を繰り返したものの拒否されて、この女性の顔に酸をかけた罪で、2009年2月に有罪判決を受け、被害者と同じく両目を失明させる刑罰を言い渡された。だが裁判所は、刑執行直前の5月半ばに、理由の説明なく同受刑者への刑執行の延期を命じていた。
被害女性は受刑者を許した理由について、イスラム教の聖典コーラン(Koran)にはqesasについて書かれている一方で、qesasよりも許すことの方が大事だとも述べられており、許しが推奨されていたからだとイラン学生通信(ISNA)に語った。
女性は、「酸を浴びせた人間はqesasで罰せられるべきだと証明するために、有罪判決を勝ち取りたかった。そのために7年間闘ってきた。だがきょう、私の権利として、受刑者を許すことにした」と述べ、裁判は「国のために行った。諸外国が私たちの判断に注目していたから」と付け加えた。
ジャファリ・ドラタバディ検察官は、被害女性の判断を称えた上で「女性は両目を失明したことに対する賠償金を求めている」と述べた。(c)AFP/Farhad Pouladi
この女性はしつこい求婚を断ったために、両目を失明させられ、学問の道も絶たれてしまいました。それでも苦しみながら闘い(イスラム教では女性が権利を主張したり、男性に従わないだけで罪)、ついに有罪判決を勝ち取り、自分の権利として犯人を許したのです。
なんてスゴイ人だろう!
このような広い視野で生きてこその人生だと思いました。
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先日、去年話題になった「告白」のDVDを見ました。
こちらは許せない話です。
最愛のわが子を殺された女性教師が、殺した生徒たちを精神的に追い詰め、復讐するコワイコワイお話でした。松たか子さんの感情を抑えた演技がすごい。
復讐を遂げた女性教師と犯人を許したイラン女性、どちらが心の安らぎを得たのでしょうか?二人の一〇年後、二〇年後を思うと、どちらの選択が天にかなった行為だったのでしょうか?
日本では死刑のことがよく話題になっています。被害者の家族が「早く犯人を死刑にして欲しい」とメディアに訴えたりしています。
その気持ちもわかりますが、報復で殺人が無くなるでしょうか?
犯人が死ねば、家族の心が癒されるでしょうか?
家族の霊的成長に犯人の死が必要でしょうか?
殺された人は犯人が死刑にされることを望んでいるでしょうか?
とりとめもなく、いろいろ考えてしまいます。
結論は出ないかもしれませんが、もっと深く考えてみたいものです。
参考:
死刑 ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E5%88%91
2009年死刑執行数順位
1位 中華人民共和国 未発表 推定2,000回以上
2位 イラン 少なくても388回
3位 イラク 少なくても120回
4位 サウジアラビア 少なくても69回
5位 アメリカ合衆国 52回
6位 イエメン 少なくとも30回
7位 スーダン 少なくとも9回
8位 ベトナム 少なくとも9回
9位 シリア 少なくとも8回
10位 日本 7回
EU諸国は死刑を廃止しました。
先進国で死刑が行われているのは、アメリカと日本だけです。
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