キューバの奇跡3 医療

  • 2008.02.26 Tuesday
  • 22:09
ラウル・カストロ氏
【ラウル・カストロ氏】 

[ハバナ 24日 ロイター] キューバの人民権力全国議会(国会)は24日、先に退任表明したフィデル・カストロ国家評議会議長の後任に実弟のラウル・カストロ第1副議長を選出した。中略
 ラウル・カストロ新議長は就任演説で重要な国家決定については、今後も前議長と協議していくことを明らかにした。


キューバの奇跡1
キューバの奇跡2
という記事を書きましたが、81才のフィデル・カストロ議長が退任して、
76才の弟のラウル・カストロ氏
が就任しました。

ラウル氏はキューバの有機農業の強力な推進者です。
これからのキューバの食料政策がますます楽しみになってきました。(^∇^)

知人にキューバの有機砂糖をいただきました。
薄茶色ですが、クセがなくてお味も良く、オーリングでも固く安全度は高いようです。
みなさんも、自然食品店などでキューバ産の有機砂糖を試してみませんか。

【おすすめキューバの本】
200万都市
200万都市が有機野菜で自給できるわけ―都市農業大国キューバ・リポート

キューバの医療
世界がキューバ医療を手本にするわけ

2007年10月に発行されたこの「キューバ医療」の本が話題を呼んでいます。私も、キューバの医療がここまで進んでいるとは思いませんでした。
  L(・o・)」

米国の医療問題を扱ったマイケル・ムーア監督の映画『シッコ』のなかで、彼が、米国の医療制度に見捨てられた患者さんたちを引き連れて向かうのが、キューバの病院です。

9.11の被害者がキューバの高度な治療をタダで請け、安い薬を大量に買って帰るというシーンが出てきます。ムーア監督は「キューバでは囚人でさえ、アメリカ人よりましな医療ケアを受けている」と述べています。

キューバで治療を受けるというヘルス・ツアーだけで、年間6000万ドルの外貨を稼いでいるそうですから、すごいです。

カリブ海に浮かぶ貧しい島国が、なぜ、医療システムで、米国をしのぐ先進性、利便性を持っているのでしょうか?

この本は、WHO(世界保健機関)も認める医療大国キューバからのリポートです。

乳幼児死亡率は米国以下!!
平均寿命は約八〇歳!!
がん治療から心臓移植まで医療費はタダ!!
大都市の下町から過疎山村まで、全国土を網羅する予防医療!!
世界のどこにもないワクチンを作りだす高度先端技術!!


なんだか、こう書くと天国みたいです!!
しかし、お金の無いことが全ての始まりでした。 (;^_^ A

イギリスBBCテレビをはじめ、欧米メディアではかなり広く報道されていますが、日本では、初めての本格的リポートだそうです。

キューバの憲法には、「すべての国民は無料で医療を受ける権利がある」ことが明記されています。
たらい回しで治療も受けられずに亡くなることは憲法違反になるのでしょうね。

また、代替療法も盛んです。
アートセラピー、音楽療法,精神療法,心理劇、クラフト(手工芸)セラピー、運動療法、太極拳のほかにも、ヨガ、気功、鍼灸、自律訓練、アルコール患者の会の集まりなど、ホメオパシーやフラワーエッセンスも研究されているそうです。
メンタルヘルスにも熱心で、精神科医の数は4,000人と、日本より人口あたり4倍多いです。

これ、みんなタダ!! \(◎∠◎)/

この本の感想からです。

キューバでは医療費はタダ。医科大学もタダ。6年間の研修期間中の授業料、下宿代、食費、書籍代、衣服代のすべてを国が負担し、一切の経費がかからないうえ、毎月100ペソの奨学金が支給される。

卒業したら、貧しい農山村や先住民のいるところで働くことを誓わなければならない。今、キューバの医科大学には世界の27ヶ国から、1万人以上の留学生が勉強している。そのなかには、アメリカのハーレム地区など、黒人もいる。学生の51%は女性である。

 キューバの医療で重視されているのはファミリー・ドクター。ファミリー・ドクターが120世帯、700〜800人と、顔が見える範囲で各家族の健康状態をチェックし、増進することにある。2005年にはキューバの医師7万6000人のうち、3万4000人がファミリー・ドクターで、ほぼ同数の看護士とともに全国民をカバーしている。

キューバがユニークな医薬品を開発し、外貨を大いに稼いでいることを初めて知りました。たとえば、PPGという抗コレステロール剤がある。その副作用とは、なんと性欲を高めてしまうというのです。ええーっ、すごーい。私もぜひ・・・。

1日1錠、5ミリグラムを飲むだけで、動脈硬化や心筋梗塞が治るうえ、性欲減退にも威力を発揮するというのです。ところが、アメリカが認定しないため、日本でも売られていません。損な話です。

2005年現在、2万5000人のキューバ人医師が世界68ヶ国で働いている。人口1100万人しかいない国でこんなことが出来ています。日本ならその10倍の25万人の医師が海外で貧困者のために活躍しているということに相当します。

世界各国で災害が起きたら、迷わず救援しにいくのです。
山の中を歩き、難民とともに過ごし、彼らが暮らしていける程度になるまで
ずっと支援し続ける。

そして何よりキューバを助けているのが支援した国からの援助です。
無料でワクチンと医師を派遣してくれたキューバに、どの国も感謝しているのです。
カストロは言います。
「われわれの原則は人類の幸せのために働くことにある」と。


上の記事の全文は
福岡県弁護士会の読書
2007年10月15日
「世界がキューバ医療を手本にするわけ」


智天使ケルビム:キューバの改革はまだこれからが正念場だ。
なんとか最悪の危機は乗り越えたが、課題は山積みだ。
しかし、貧しさの中でも人生を陽気に楽しんでいる様子は、幸福は金や物だけでは得られないことを世界に示しているのだよ。



☆キューバは本当に興味のつきない国です。
もっと知りたいです!!☆
ヾ(^-^)ゞヾ(._.)〃ヾ(^o^)ゞヾ(._.)〃


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キューバの奇跡2

  • 2008.02.23 Saturday
  • 15:09
キューバの奇跡の続きです。

踊る1踊る2
【音楽があれば、みんな踊り出す♪】 
  
有機農業は都市部から広まっていった.人々は先ず家の周りにある空き地やゴミ捨て場をにし,肥料には生ゴミやミミズを使い,トラクター代わりにを使った.

石油輸入量が激減し都市への食料輸送や貯蔵などのエネルギーコストを節約する必要があった政府はこの動きを歓迎し,都市の食糧の需要を近場で賄うことを進め,またバイオ農薬の開発にも力を入れていった.この結果1994年に90年の55%まで落ち込んだ農業生産量は数年間で回復し,96年には95%になり,98年には元の水準に戻っていた.なかでも,米や野菜,果樹は有機農業によって完全に回復した.


★阿修羅♪ 「キューバにおける有機農法」より


都市部のサラリーマン、役人、学校の先生も、とにかく自分の食料を自分で作らなければならなくなりました。近くのゴミ捨て場を開墾したり、プランターを買ってきて土を入れトマト一個でも作る。それも出来ない人はミルクの空き缶に土を入れて小さな野菜を作りました。

当然、肉は食べられなくなり、みんなベジタリアンです。
感想を聞くと、昔より体調が良くなったという人が圧倒的だそうです。
(食料の配給に肉はありませんが、闇市場に行くと豚肉・鶏肉・魚を売っているそうです。)

空気は汚染されず、早寝早起き(電気節約、出勤前の農作業)、肉を食べない。
適度な運動(歩く、自転車、農作業)などなど

また、近所の人と農作業で助け合ったり、情報交換したり、地域のコミュニケーションがとても良くなりました。

良いことばかりのようですが、きっと医療などで困っていることもたくさんあると思います。
それでも陽気なキューバの人々は現状を受け入れ、非常事態をバネにキューバを新しい国に生まれ変わらせてしまいました。

それは、天使の奨める生き方そのものです。

エネルギーの自給率も日本と似て低かったのですが、
原油がほとんど入って来ないので、今ではソーラー、風力、水力発電で補っています。
始めの頃は、夜は町中が真っ暗でした。
今でもお店の中は電気の節約で薄暗いそうです。
市民の足は主に自転車です。古いバスやタクシーもあります。
キューバのタクシー
【キューバのタクシー】 


こんなキューバの有機農業に興味を持ち世界中から視察団が訪れています。

有機農業推進議員連盟 キューバ有機農業視察(2006年4月28日-5月8日)
ツルネン マルテイさんのHP(写真をお借りしました。)
一部紹介します。
自由市場
【農産物自由市場の視察】

■フェンライ研究所
所長のウエゴ 博士から説明。

 「12年前にニューロパティの伝染があり、この病気について自然食の研究をはじめた。そのテーマは、人間の健康と食。そして、伝染病が食や栄養と関連していることがわかった。また、イタリアのマクロビオティクの方をキューバに招いた。彼は5年前から指導を、また、日本人の村本氏も一年前からキューバで働いている。最も必要で重要なことは有機農業。農家の側から人間のためになることをしなければならない。この国の厚生省とは、農業省。なぜなら、そこから健康が生まれるから。」

 続いて、栄養学の専門家であるカルメン・ポラタ博士から説明聴取。

 「現在の病気は、動物性の脂が多く、野菜やマメが少ないという食生活と関連している。健康な食を選ぶことがマクロビオティクの原則。コマーシャリズムに流されず、農家の健全な農法が人間の健康を守る。例えば、糖尿病では1年間で子どもの血糖値の69%が低下、大人でも24%が落ちるという成果が出たし、患者の81%が薬をやめ、入院をせずにすむようになった。」

 キューバでは、病状を多い順に並べると糖尿病は第8位になる。それが、マクロビオティクの実践によって減ってきたという。

 「喘息で入院する患者も15%が良くなり、患者の80%は良くなった。まず、薬が減った。すでに1,500人を治療しているが、ある患者は4種類の薬品を飲んでいたが、それが、6ヶ月で1.4、1年で0.8まで減った。」

ベジレス
【ベジタリアン・レストランの視察】
■ベジタリアン・レストラン

 レーニン植物公園を訪問。女性の園長から説明聴取。
 「この植物園には350人が働いており、教育、レクリエーション、科学の普及のため、4,000種の植物が集められている。椰子も200種類、スリランカ産の高さ50メートルにもなる椰子もある。また、1989年に日本人が作った日本庭園もある。」

 公園内にあるレストランで食事をとりながら、女性シェフから説明聴取。

 「このレストランは、キューバ人にどう野菜を食べさせるか、野菜の種類がどれだけあるのかを見せるため、1992年に作られた。キューバ人は甘いものや油が好き。健康食を普及させるため、日本料理も参考に世界中の食から学んだ。300種の植物が使われ、30万人以上が来訪した。インパクトはあったと思っている。また、栄養や健康食のため、TV番組や会議、ワークショップを通じて、セミナーもやっている。また、オルガノポニコもあり、コンポストも活用している。」

牛
【牛も大事な労働力】

現地滞在中、学校、病院、政府関連施設などさまざまな所を視察しましたが、応対してくださる人々の中心には常に女性がおり、日本でよく聞く「女性は何パーセントを占めていますか?」などと聞く必要がありませんでした。中でもキューバのお医者さんの65パーセントは女性だそうで、男女の違いがそんなにない暮らしは、すごく幸せそうでした。また、第三世界では人口増加が問題になっていると耳にしますが、キューバでは少子化が進んでいるそうです。これも、女性の社会進出が進み、女性が忙しく働きまわっているからなのかと思いました。




智天使ケルビム:キューバの改革はたくさんの天使が手伝ったのだよ。

リマ:やっぱり、天使や妖精たちの助けがあったから、短期間であれだけのことができたのね。植物は妖精が大好きだものね。(^∇^)

ケルビム:この国の人々の性格には苦労したよ。しかし、このアバウトさとクヨクヨしない脳天気さがかえって良かったのだな。


リマ:キューバの野菜や果物なら、安心して食べられそう!!
みんないつも歌ったり踊ったりしてとても楽しそう!!
私もキューバに視察に行ってみたいな〜 (^∇^v


梨江の日々思うところ CUBAの日記(写真をお借りしました。)


☆何があっても、くよくよしないで前向きに生きることで新しい世界が開けます。☆

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キューバの奇跡

  • 2008.02.22 Friday
  • 22:45
もしも、原油が輸入できなくなったら?
もしも、食料が輸入できなくなったら?


そうなったら一体、日本はどうなるのでしょうか。

そんな非常事態の危機から、みごとに蘇った国があります。

\(^▽^@)ノ


キューバはアメリカ合衆国に近いカリブ海の小さな島国です。
キューバ地図

共産主義の国で、ずっとソ連圏諸国との貿易で生きてきました。
輸入食料の63%、海外貿易の89%以上がソ連圏とのものでした。

しかし、1989年にソ連が崩壊すると深刻な経済危機に見舞われました。
石油が入ってこなくなり、石油が原料の化学肥料や農薬も、トラクターなどの農業機械やパーツも手に入らなくなりました。
あっという間に食料自給率は40%まで低下してしまいました。

また、アメリカの経済封鎖のため、輸出も輸入も出来なくなりました。

そのため、今までの大規模かつ石油依存型農業から脱出するしかなくなりました。
このままでは、多くの国民が飢え死にすることになります。

キューバ中の農場が有機農業に転向しました。といっても、今までソ連型の大規模農業をやっていたので、有機農業のことは何もわからず試行錯誤の連続だったようです。

フィデル・カストロ議長

カストロは石油に依存しない農業を目指して、有機農業の本を読みまくったという。石油がないからトラクターが動かせない。化学肥料がないから作物が育たない。農薬がないから害虫が大発生。
そんな中で、カストロの打ち出した方針は、「乏しさを分かち合う」だった。食用のための牛を農耕にまわす。輸入穀物を大量に必要とする食用牛の中止とトラクターの代替、土地の浅掘りによる土地再生の早期化が目指された。
食用牛の廃止は牛の屠殺禁止となり、ミルクは病人・子ども優先となった。牛を殺して売ったら刑務所行きだそうだ。

★阿修羅♪ 「キューバにおける有機農法」より


平成14年度の日本の食料自給率(総合食料自給率:カロリーベース)は、40%となっています。1990年のキューバ(43%)とほとんど同じ水準です。

しかし、現在のキューバは、環境保全型農業、有機農業の先進国として世界中の注目を集めています。

もともとキューバはラテン系で、ソ連の保護のもと好条件で多くの物を輸出入していました。アメリカに近いので、ソ連も大事にしていたのでした。
社会主義国ですから、生活に困ることはなく、肉食で野菜はほとんど食べず、歌やダンスが大好きで深夜まで遊ぶ人が多かったようです。
♪ヘ(^ヘ^)(^ノ^)ノ♪

それが、突然ソ連が崩壊、石油も食料もない世界になってしまったのです。
まるで、SFパニック小説のようです。
( ̄□ ̄;)

そして生き延びるためとはいえ、たった10年で食糧自給率を70%まで見事に引き上げたのです。 v(≧∇≦)v

つづく

☆キューバはこの非常事態をどのように乗り越えたのでしょうか。☆

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